アバシリより

網走ぱうろです。音楽、SF、NBA、その他日々の出来事 お仕事のご依頼はabashiri.paul@gmail.comまで。お知らせ用Twitter@abashiripaul

王者の資質

 この世界には時として「王」と呼ばれる者が現れます。もちろんそれは王政の国を治める存在ではなく、呼称としての「王」のことです。NBAではレブロン・ジェームズ選手が「キング」という愛称で長年他のプレイヤーから畏れられています。

 彼は高校生の頃から注目をされていて、卒業と同時にNBAに入団しました。いつから「キング」と呼ばれていたか定かではないですが、私が見始めた2008年頃にはすでにその呼び名が定着していたと記憶しています。彼は当時まだ23歳でしたし、一度もNBAチャンピオンになっていませんでした。

 それでも「キング」と呼ばれていたのです。

 まだ何も手にしていない者に対してその言葉は皮肉に捉えられるかもしれません。

しかしそう呼ばずにはいられない人は間違いなく存在します。では「王の資質」とは何か、それはその人が持つ「風格」だと思います。

 さあ本題に入ります。

 2018年の今年、日本の音楽界に「王の資質」を持った男が登場しました。

彼の名は「高岩遼」。

日本音楽界の「王」に成り得る男です。

 登場したといっても正確に言えば彼はすでに界隈では知られている存在でした。現在「SANABAGUN.」や「THE THROTTLE」といった気概溢れるバンドでフロントマンを務めています。私は直接面識が無いため推測でしかないのですが、そこでの彼は仲間たちに囲まれて、どちらかといえば「兄貴」的な存在のように見えました。余談ですが私が以前所属していたジャズバンドが渋谷で路上ライブをしていた時に、いつもより全然人が立ち止まらない日がありました。その後近くで「SANABAGUN.」が同じく路上でライブをしていたことを知り悔しく思ったことがありました。

 そんな高岩くんが「兄貴」から「王」へと変貌を遂げようとしています。彼は10月17日についにソロデビューを果たすのです。

www.youtube.com

 ただ歩いているだけでこの迫力は、まさに「王の風格」を感じさせますね。そして特筆すべきは彼の歌声でしょう。フランク・シナトラを敬愛しているのも納得な彼の歌声、私は晩年のデビッド・ボウイを彷彿とさせるなとも思いました。そしてバックで世界水準のサウンドをプロデュースしているのは若きクリエイター集団「Tokyo Recordings」に所属している「Yaffle」こと「小島裕規」です。

 彼は以前「そよ風が知らぬ間に桶屋に届いた話」で紹介をした私の学生時代の友人です。先ほどの予告をご視聴した方なら分かると思いますが、友人だからという贔屓目を全く取り払ってもその評価は変わりません。「世界水準のサウンド」です。

 さらに録音ではビッグバンドも参加しています。今時フルバン(ビッグバンドジャズを構成する全楽器が揃っていること)編成なのも特異な点ですが、その上メンバーも第一線で活躍している若手ジャズミュージシャン達で構成されています。

 それだけの猛者達を高岩くんはその歌声と風格で"従えて"いるのです。

12月12日には渋谷クラブクアトロにてアルバム「10」発売記念ライブをするそうです。クアトロにビッグバンドというのがいまいち想像できません。私もお邪魔する予定なのですが今から楽しみです。

 あと一つ、高岩くんを含めた参加ミュージシャン、ディレクター、プロデューサー全員が20代というところもチェックしておきたいポイントですね。同年代でここまでのものを作り上げたというのは素直に脱帽です。

 レブロン・ジェームズはその後3度のNBAチャンピオンに輝き名実共に「キング」の座に君臨しています。高岩くんは果たしてその玉座にたどり着くことが出来るのでしょうか。きっと彼自身はそんな心配一切せずに、そこへと続く階段を悠然と登っていることでしょう。

 

 ちなみに10月17日は私が所属するバンドKoochewsenの1stFullアルバム「sweet illusion」も配信がスタートします。我々なりに現代へとアプローチを仕掛けた意欲作となっているので是非チェックしておいてくださいな。